THE POLICE / Omegaman

Ghost in the Machine (Dig)

Ghost in the Machine (Dig)

ポリスを取り上げるのは久しぶりですが、昨日は「ポリス・ボックス」をぶっ通しで聴いてたんです。
Message in a Box

Message in a Box

で、やはり思ったのは、ポリスが最もバンドらしかった時代は「ゴースト・イン・ザ・マシーン」であると。
一般的な名作はやはり「シンクロニシティ」でしょうが、B面はスティングのソロと変わらないとしかいいようがないので、いかがなものかと。とはいうものの、「見つめていたい」はやはりポリスの演奏じゃないとどうしようもなく叙情に流れて(スティングのソロ・ヴァージョンなんぞ聴けたものじゃない)しまうし、「キング・オブ・ペイン」のタイトなリズムや、「アラウンド・ユア・フィンガー」での見事なコープランドの抑えた、でもロックなドラムはやはりポリスでしか生み出しえなかったとは思います。
ちょっとポリスにはまった人間が挙げるのはセカンド「白いレガッタ」。パンキッシュなレゲエ・スタイルという唯一無比な音は確かにこのアルバムが完成形ですし、何しろ「孤独のメッセージ」と「ウォーキング・オン・ザ・ムーン」の全英1位シングル連発には勢いを感じます。
でもね、クズ曲も多いんですよ、このアルバム。
サード「銭遣った揉んだった」はもっと曲ごとのレベル差が激しくなっているので(まだ1st「アウトランドス・ダムール」の方が曲の粒は揃っている)、個人的には論外。
以上をもって、私はやはり「ゴースト〜」がバンド・サウンドとしての頂点だと思っております。一般にはシンセ・バリバリの音が馴染まないようですが、結構過激なアレンジだと思うのです。加えて曲もいい。シングルになった「インヴィジブル・サン」「マジック」「マテリアル・ワールド」「シークレット・ジャーニー」はもちろん、ほかも手抜きなし。
私が好きなポリスの曲のタイプはスピード感と緊迫感のあるロックなので、「シンクロニシティⅡ」や「マテリアル・ワールド」などが好きなのです。それで今回紹介するのは「ゴースト〜」に入った隠れ高速ロック・ナンバー「オメガマン」。
ほとんどワン・アイデアで突っ走った痛快な曲。昨日聴いてマジでかっこいいなぁと再認識。
そう、やはりポリスは「ゴースト・イン・ザ・マシーン」ですよ。