RINGO STARR / Six O'clock

リンゴ

リンゴ

リンゴ・スターのソロでの大ヒット作は、ジョン、ポール、ジョージの3人がバラバラながら集結した奇跡の作品でした。ジョンの「アイム・ザ・グレイテスト」、ジョージの「サンシャイン・ライフ・フォー・ミー」もちろん良いのだけれど(つくづくそれぞれが成熟していたこの時期にビートルズがあったと思うと…)、ポール派の私はやはりポールの「シックス・オクロック」に1票。
ポールはピアノとシンセだけでなく、オケのアレンジでも参加、愛妻リンダもコーラスで加わっています。はっきり言って当時絶好調(アルバム「バンド・オン・ザ・ラン」の頃)のポールとしては鼻歌レベルの曲でしょうが、ビートルズ時代も「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・マイ・フレンズ」といった曲をリンゴに提供しているように、ポールはリンゴの資質をよく理解している人でした。80年代にも「テイク・イット・アウェイ」といった傑作を提供(実際はあげずに自分でやっちゃった)しようとしたエピソードもあります。
とにかく可愛らしい歌、としかいいようのない曲で、歌詞もポールの特徴のひとつである他愛もない言葉遊びパターンですが、リンゴにはぴったりの曲です。