THE BOOMTOWN RATS / Tonight

In the Long Grass

In the Long Grass

意外にも、ブームタウン・ラッツを取り上げたのは今回が初めて。彼らの場合、どうしても「哀愁のマンディ」と例のバンド・エイドのせいで、彼らの全貌が相当誤解されているフシがあるのですが、まあめいすんさんところのhttp://www.h3.dion.ne.jp/~bananarp/(日本における公式ファンサイト)をご覧アレ。

で、今回取り上げるのは、彼らのアルバム中最も売れなかったラスト・アルバムより。これもめいすんさんとこのサイトで知ったんですが、シングルは4枚カットしてたんですね。私はライヴ・エイドでも演奏した「ドラッグ・ミー・ダウン」含め2曲しか知りませんでしたが。

今回取り上げた「トゥナイト」も実はシングル・カット曲ながらノン・ヒット。うまくレゲエのリズムを使いながら、ドラマチックなポップに仕上げているんですが、なんで売れなかったのかよくわからん1曲。そもそもブームタウン・ラッツはあのボブ・ゲルドフの悪声とビッグ・マウスぶり、デビュー時期もあいまってパンク〜初期ニュー・ウェーヴの文脈で語られることが多いんですが、バンド・エイド同様、単なる(でも非常に優秀な)ポップ・メイカーなのです。

これ以前のヒット・シングル&アルバムもそうですが、一貫して明るさがある(この辺が同じアイリッシュでもU2と違う)ところが好き嫌いの分かれ目なのかも。
こちらもご参照ください。→http://d.hatena.ne.jp/spandauballet/20050722