PRINCE / Do Me,Baby
- アーティスト: PRINCE
- 出版社/メーカー: WEA
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: CD
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プリンス・ファンにとっては初期の名バラードであるこの曲を最初に聴いたのは、実はメリサ・モーガンによるカバー。地味な曲だなとしか当時は思わなかったんですが、本家を聴いてこの曲の良さを痛感。
プリンスの場合、他人に提供した曲やカバーも含め、完全に自演の方が勝っている特徴を持っています。作者だから当たり前といえばそうなのかもしれませんが、一般に複数のアーティストなりのヴァージョンがある場合、大抵は最初に聴いて馴染んだ方が好きだったりする(たとえば私の場合、シカゴの「長い夜」は絶対にアルバム「18」のリメイク版の方が好きなのはそういう理屈)もんですが。シンニード・オコナーが大ヒットさせた「ナッシング・コンペアズ・トゥ・ユー」もプリンス版の方がシンプルなのに情感があって好き。
そう、プリンスの魅力は、シンプル(でも実は凝っている)に聴かせるのに情感がたたえられている(というよりドロドロ)ところにあると感じています。それが非常にわかりやすいのが「ドゥ・ミー・ベイビー」であり、「リトル・レッド・コルヴェット」「ポップ・ライフ」「イフ・アイ・ウォズ・ユア・ガールフレンド」などの私のお気に入りの曲だったりします。
というわけで、プリンス=粘着と感じる方は、純粋にバックだけきっちり聴いてみてください。
ところでプリンスは58年生まれ(昭和じゃないぞ)なので、今年で47歳。この曲を作ったのが23歳。早熟だなぁ。