DURAN DURAN / Anyone Out There

Duran Duran

Duran Duran

中学生の頃、デュランはまさにアイドルでした。私はなんといってもヴォーカルのサイモンのファンで、あの途中でちょっと裏返る声に男の私ですらセクシーさを感じたものです。

リフレックス」「ニュー・ムーン・オン・マンディ」「ザ・ワイルド・ボーイズ」にはまった私は(つまりアルバム「アリーナ」あたりが本当のリアルタイム)、それから「リオ」、そしてこのデビュー・アルバムを手に入れました。私にとっての1stはそりゃもう「プリーズ・テル・ミー・ナウ」だったわけですが(再発盤にのみ収録)、スカスカの音作りとひ弱なヴォーカル(それを考えるとやはりセカンド「リオ」はえらいこと進歩したのだなぁ)に不満があったものの、その他の曲も軒並み好きでした。つまりメロディーが単純に良かったのです。意外なことにメロディー・メイカーとしてデュランが評価されることは今も昔もほとんどありませんが(評価されるのは「セイヴ・ア・プレイヤー」ぐらいか)、1stは特に演奏とアレンジが稚拙な分だけ余計にメロディが際立っているようにも感じます。で、おすすめはコレ。原題は”Anyone Out There”でまんまですが、よくできた曲です。

ところでアナログ盤の1st初回盤は「プリーズ〜」が入っておらず、写真もデビュー当時のものが使われており(写真参照)、今となっては結構お宝盤らしいです。現行CDは初回盤のデザインで曲目も同じになっていますがCCCDです。以前のCDを持っている方は買わないように。