BEE GEES / First Of May

Odessa

Odessa

もともとのタイトルは「First of May」。実にイギリス(実際は彼らはオーストラリア出身)の5月の田園風景が目に浮かぶような名曲。数年前にTVドラマの主題歌として使われたときには「なるほどねー」と感心してしまいました。それくらいビジョナリーな曲なんですが、夏とクリスマスを除くとこういう曲って意外とないんですよね。

この曲のオリジナルは2枚組「オデッサ」に収録されていますが、後に映画「小さな恋のメロディー」(私も大好きなかわいい映画)に、これまた名曲「メロディー・フェア」とともに使用されました。個人的なこの曲の出会いは、その「メロディー・フェア」がきっかけでした。中学3年のころ、ふとしたときにこの曲を聴いたのですが、あまりの美しさに感激し、この曲を手に入れようとしたのですが、タイトルもアーティストもわかりませんでした。やっとのことでシングルを探し当てたとき、そのB面に入っていたのが「若葉のころ」。この曲も非常に印象的で両面とも何度も聴いたものです。

それにしても驚いたのは、この美しい曲がビージーズの手によるものということです。何しろ私にとってのビージーズのイメージといえば「ディスコ」「ファルセット」。地声で、しかもブリティッシュ直系の流麗なメロディーのイメージとはほど遠かっただけに驚きました。後に彼らの初期はそれが彼らの持ち味であることを知りましたが、今はどっちの路線も好きです。何しろヒット曲が多いので、彼らの魅力を味わうにはベスト盤が最適です。