JOHNNY HATES JAZZ / Turn Back The Clock

Turn Back the Clock

Turn Back the Clock

荻野目洋子がカバーした「反逆のヒーロー」のオリジネーターが彼ら。といってわからない洋楽ファンは、88年に全米でも大ヒットした「シャタード・ドリームス」のほうで思い出すかも。当時高校3年生だったのですが、私はこの「シャタード・ドリームス」の美しさにノックアウトされました。とにかく曲がいい。これらの曲が入ったアルバム「反ヒーロー宣言」(なんちゅうタイトルやねん)も一切捨て曲がなく、いまだに私のフェイヴァリット・アルバムの1枚です。

しかし大ヒット曲は取り上げないのがこのコーナーの掟(そうだったのか?)なので、涙を飲んでこちらをおすすめします。とはいってもこの曲も超名曲。イギリスではシングルカットされてちゃんとヒットしました。タイトルからもわかるように、過去を懐かしむセンチメンタルな内容の曲です。五月病をさらに強めるような選曲で申し訳ないのですが、まあ新社会人のみなさんもちょっとここらで緊張感を解いてもらおうかと。

彼らはこのヒット作のあと、ソングライター&ヴォーカリストだった中心人物のクラーク・ダッチェラー(彼のソロ作もGOOD)が脱退し、プロデューサーだったフィル・ソーナリー(以前紹介したストロベリー・スウィッチブレイドもプロデュースしていた)がバンドに加入するという複雑なバンドでした。アルバムもそのメンバーで「トール・ストーリーズ」を製作しましたが売れずにそのまま解散してしまいました。悪い作品じゃなかったんだけどね。