RAINBOW / Eyes Of The World

Down to Earth

Down to Earth

レインボーの歴史については、ハードロックに詳しい方に説明できるほど私は知らないのでパス、また「ダウン・トゥ・アース」というアルバムの位置付けについてもパスしますが、要は「オール・ナイト・ロング」、「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」の大ヒットを生み、アメリカン・チャートを意識したアルバムといわれています。そんなことよりも私はグラハム・ボネットとというヴォーカリストが好きなのです。

ハードロックには珍しいリーゼント頭のヴォーカリスト、ライヴでの天才的な歌詞忘れ(いまや伝説ですが)、あのマイケル・シェンカーにさえアイソを尽かされたライヴでのオバカなパフォーマンスと、逸話に事欠かない人なのですが、私はこの人の声が好き。ワイルドという言葉を声にするとこんな感じなのでしょう。

さて、今回紹介する「アイズ・オブ・ザ・ワールド」は展開がいかにもなハードロック&ポップですが、ドン・エイリーのキーボード(当時メチャメチャ評価高かったようです)とともにグラハムの声で盛り上がること必至のキャッチーな曲。売れ線だとかいうのを無視すればキャッチーこの上ない傑作。つまりリッチー&ロジャーはその気になればこの程度の売れ線曲はいくらでも作れるということでもあります。

レインボーの曲としてはラス・バラード作の「アイ・サレンダー」や、「キャント・レット・ユー・ゴー」も好きですが、アルバム単位ではこの「ダウン・トゥ・アース」が一番好きかもしれません。バンドとしてのポテンシャルはこのグラハム・ボネット期が一番高かったように思います。