LIGHTNING SEEDS / Imaginary Friends

Dizzy Heights

Dizzy Heights

4年前のサッカー・ワールドカップイングランドチーム応援歌を作ったのが何を隠そうこのライトニング・シーズ。サッカーに関しては異常に愛国心の強いイギリス国民のハートをがっちりキャッチし、ライトニング・シーズは一躍ブリティッシュ・ポップの代表的バンドへと変身しました。中心人物のイアン・ブロウディは同じリバプール・シーンのジュリアン・コープやエコー&ザ・バニーメンなどをプロデュースしてきた実はベテラン。ビートルズ直系のポップセンスと80年代のニューウェーヴオルタナの感覚が微妙にミックスされたその感性は私的にはジャスト・フィット!

で、今回紹介するのは彼らの代表作とは言い難い作品ですが、アルバム「ディジー・ハイツ」の中の1曲。確かシングルカットもされていないはずですがいい曲です。半音下降しながら掛け合いのコーラスが出てくるあたりはまさにビートルズ直系。でもそこにシンセのピヨピヨ音が絡んで何ともいえぬ浮遊感を醸し出すのはまさにポスト・ニューウェーヴ

ついでながら彼らのアルバム・ジャケットもセンスが良いので(いかにもイギリス的)、ぜひジャケ買いして欲しいアーティストです。94年の「ジョイフリケーション」のイチゴ・ジャケなんて最高。