BEAUTIFUL SOUTH / Song For Whoever

Welcome to the Beautiful South

ビューティフル・サウスは元ハウスマーティンズのメンバーが解散後に作ったバンドで、ハウスマーティンズがポスト・パンク的なギター・ポップだったのに比べて、ビューティフル・サウスはもっと洗練された音を聴かせます。しかし変わらないのが辛辣な歌詞。ジャケットを見ても皮肉屋っぽさがわかる（左の女性はピストルを口にくわえている）でしょ？

「ソング・フォー・フーエヴァー」は彼らのデビュー・シングルであり、しかも大ヒット（英１位）になったラブバラード。でも彼らが普通のラブソングを作るはずがなく（タイトルからして「誰のためでもいい歌」）、この曲の歌詞は傑作です。要は愛する人のために曲を作ったんだけど、あんまりたくさん書いたんで君の名前を忘れちゃったよ、という歌（笑）。

歌詞はこんな感じです（輸入盤を買って邦訳がないので私の拙訳で）。笑っちゃうよぉ！
　

君が眠っている間に君に歌を歌ってあげよう

君が二階に上がってしまってから、僕はそこを這い出て歌を書くよ

「おぉ、シェリー、おぉ、デボラ、おぉ、ジュリー、おぉ、ジェーン…」

あんまりたくさん君のために曲を書いてきたんで、君の名前を忘れちゃったよ

ジェニファー？　アリスン？　フィリップス？　スー？　デボラ？　アナベル？

君の名前を忘れちゃったんだよ