THE HOLLIES / Yes I Will

Essential Collection

モンキーズつながりということで、「アイル・ビー・トゥルー・トゥ・ユー」の別タイトルでカバーされたホリーズの「イエス・アイ・ウィル」を紹介します。

ビートルズのメロディーを愛し、ビーチ・ボーイズのようなフォー・フレッシュメン・スタイルのコーラスに魅力を感じる人なら絶対ホリーズは聴くべき。私はCMで流れていた「バス・ストップ」に感銘したのが彼らとの最初の出会いで、以後ずっとビートルズとともに愛聴してきた60年代を代表するグループです。驚くなかれ、彼らはイギリスにおいてトップ10ヒットを17曲持っており、この記録は歴代20位に入るものです。そのうちバンドではビートルズ、ステイタス・クォー、クィーン、ストーンズ、アバ、ビージーズといった大物に次ぐものであることからもわかるように、実に多くのヒット曲を持っているのです。そこから考えると日本における彼らの扱いは小さいなぁと思います。

本作「イエス・アイ・ウィル」はホリーズ・スタイルの典型でありながら、どこか哀愁を感じさせるメロディーが美しく、「懐かしのガソリン・アレイ」「ごめんねスザンヌ」といった彼らならではの味わいのある一連の作品の原点ともいえるナンバーです。彼らもモンキーズ同様、ベスト盤にこそ彼らの真髄を感じることができますが、グレアム・ナッシュ脱退前の「バタフライ」「エボリューション」といったサイケ期の作品も近年再評価されています。