TALKING HEADS / Stay Up Late

Little Creatures

Little Creatures

BBSで85年の話題が活発なので、私も当時を振り返ってみました。当時私は中学3年生で、a-haやG.I.オレンジのようなアイドルから、デュラン・デュランカルチャー・クラブなどのイギリス勢に夢中だったものの、耳に入るものは何でも聴いてきた時代です。MTVを始め、洋楽ブームだったことも今思えば幸せな時代でした。

トーキング・へッズに出会ったのもその頃。当時はスタジオ盤の低迷からライヴ盤「ストップ・メイキング・センス」で再び脚光を浴びた頃で、次に彼らがどんなアルバムを出すのか注目されていました。そして出たのが「リトル・クリーチャーズ」。「サイコ・キラー」の頃に戻った、というのが評論家筋の論調でしたが、いまだに初期作品を知らないのでそのあたりはなんとも分かりませんが、80年代中期にしてはやけにスカスカだなぁと思った記憶があります。

シングルではアカペラで始まり、アフリカと東欧とトラッドが混じったような「ロード・トゥ・ノーウェア」がイギリスで大ヒット、私もこの曲が好きで、「リトル・クリーチャーズ」を聴きました。その中でも気に入ったのがこの「ステイ・アップ・レイト」。日本語では「夜更かし」のことですが、ドラムとピアノのシンプルなバックが何とも雰囲気を作っていて面白く聞きました。この曲は後にシングルカットされ、メンバーがゴム(?)で天井からぶら下がるという(??)よくわからん面白いPVも作られました。

でもですね、彼らの最高傑作は巷で言われるようにやはり「リメイン・イン・ライト」です。ミュージック・シーンでの彼らの異質性を確認したいなら絶対これ。