DIRE STRAITS / So Far Away

Brothers in Arms

Brothers in Arms

リアルタイムで彼らを知ったのはやはり大ヒット・アルバム「ブラザーズ・イン・アームズ」から。そしてここからNo.1ヒットとなったのが「マネー・フォー・ナッシング」でした。当初彼らの曲を聴いたとき、マーク・ノップラーの声があまりにボブ・ディランっぽかったことと、元々ディラン系の声が嫌いだったこともあって、毛嫌いしていました。また「マネー・フォー・ナッシング」自体がアメリカン・ロックぽい曲調だったことも私にとってはマイナスのイメージでした。

しかし何かのきっかけでこの「君にさよなら」を聴いて、妙に印象に残ったことから徐々にイメージが変わってきました。「マネー・フォー・ナッシング」は未だに好きにはなれませんが、この曲や「ウォーク・オブ・ライフ」といった曲にはイギリス風味やトラッド感覚があって、何か心に引っかかったのでしょう。

この曲の場合、そのゆったりしたリズム感と彼ら特有のポエトリー・リーディングのようなメロディーラインがしっかりとした安定感のあるアレンジの上に乗っています。AORとは違うベクトルで「大人のロック」というのはこういうのを指すのだろうなぁと思いました。まだ旧作は全く聴いていませんが、「悲しきサルタン」のような代表作は聴いてみたいと思っています。