G.I.ORANGE / Chance Of Survival

motogakusei2005-02-13


G.I.オレンジですよ、G.I.オレンジ(前回と同じ書き出し)。イギリス本国ではアルバムを出した気配すらなかったのに、日本では「涙でブレイク・アウェイ」(これもいい曲)、そして代表作「サイキック・マジック」で大ブレイク。来日公演も「何箇所でやってるんだ」というくらい多くのライヴ(ドサ回りと呼ぶ輩もいた)で日本を席捲。当時中学生だった私も大ファンの一人。どれだけかっこつけて通ぶろうと、彼らの歌謡曲的なポップさの魅力に勝てない。

演奏はスカスカ、ヴォーカル(特にカール)はクソ下手(ヘタウマの域にも達していない)、コーラスは修正の跡ありありでも、とにかく曲がいい。いわゆる青春系メロディーなんですね。アルバムも名曲満載で、ほかにも「2つのハート」や「ドント・ウォント・ユア・イエスタディズ」など非常にクォリティも高い。その後ミニ・アルバム「ウィンター・ワンダーランド」、シングル「テイク・ミー・トゥ・ユア・リーダー」を残し、あっけなくフェイドアウトしたのが実に惜しいバンドでした。

今回紹介するのはシングルにもカットされませんでしたが、アルバム中最も好きな曲。ドラマティックな展開と美しいメロディを持った典型的な彼らの作風。ほんとにいい曲です。「サイキック・マジック」しか知らない、もしくはそれで十分と思っている方こそ聴いて欲しい逸品です。

ところで彼らはその後、ハードロック・バンドになったとの噂あり。ほんとでしょうか?