LEON RUSSELL / Tight Rope

Carney

Carney

数々のセッションに参加し、超有名アーティストと共演してきたレオン・ラッセル。一般にはあの異様に鋭い目と白い長髪とヒゲで知られ、音楽的にはカーペンターズの「ソング・フォー・ユー」や「マスカレード」の原作者として有名ですが、自身の大ヒット曲といえばなんといってもこの「タイト・ロープ」。この粋さ、かっこ良さ。初めて聞いた時から大好きな曲でした。レオンのアレンジの特徴はピアノとスライドギターで、この曲もその典型。特にこの曲の場合、パーカッシヴなタッチとホンキートンク調の2種類のピアノが絡み合う展開がかっこよく、またサビの最後のところでバスドラだけのブレイクがあるところも実にかっこいい。

レオンのもう一つの、そして唯一無比の個性はあのヴォーカル。ずーっと昔、「ソング・フォー・ユー」を聴いたとき、「ジョン・レノンか?」と思ってしまったくらいのいい声。ジョンよりももっと粘りがあって、枯れている。「デルタ・レディ」や「ブルーバード」といった曲もレオンでないとあの魅力は出ないでしょう。

・・・しかしムックっぽいよなぁ・・・。