STARY CATS / Ramble In Brighton

涙のラナウェイ・ボーイ

涙のラナウェイ・ボーイ

今考えるとなんでこの時期(80年代初め)にロカビリーが流行ったのかさっぱりわからないんですが、ニューウェーヴやエレポ全盛の時代に登場した彼らのようなネオ・ロカのサウンドというのはさぞかし新鮮だったのでしょう。

彼らの代表作はなんといっても1stに尽きるわけで、シングルの「涙のラナウェイ・ボーイ」や「ロック・タウンは恋の街」(勘弁してくれ、この邦題)はオリジナリティの点からも名曲でした。彼らの魅力はブライアンのヴォーカルは勿論のこと、3人によるアンサンブルにあります。むちゃくちゃ上手いんだよね。ちなみにブライアンが使っていたのはオリジナル・ロカビリーのヒーロー、エディ・コクランと同じ56年製グレッチ。これがまたいいんです。

で、そんなブライアンのかっこいいロッキン・ギターが一番効果的に聴けるのはこの「ランブル・イン・ブライトン」。私の兄がこれをコピーしようとして断念(イングウェイがコピーできるほどの腕前なのに)したということでも思い出深い曲です。何はともあれ、一度は聴いてみることをおすすめします。で、気に入ったらぜひオリジネイターのエディ・コクランも聴いてみてください。

なぜ未だに彼らのファンが根強く残り、ブライアン・セッツァー・オーケストラがウケルのかがわかるはず。