HOWORD JONES / Is There A Difference?

Dream Into Action

Dream Into Action

いかにもマジメそうなアーティストというとハワード・ジョーンズを思い出します。ベジタリアンであることもなるほどなーと思ってしまいますし。残念なことにアルバムを出すたびにセールスの方は下降線を描いていった人ですが、ピュアな曲作りはずっと変わらないところも非常に好感を持てるアーティストでした。

彼の代表作というとはやはり1stの「かくれんぼ」になるのですが、セールスではアメリカでも成功したセカンド「ドリーム・イントゥ・アクション」。シングル「オンリー・ゲット・ベター」、フィル・コリンズが参加して再レコーディングした「悲しき願い」(ただし本アルバムには未収録)はともに全米でもTOP10に入り、さあこれからといった感じだったんですが。

1stの溌剌さとは異なり、地味ではありますが、1曲毎に工夫が凝らされたセカンドの中でもキラリと光るのが今回取り上げる「ディファレンス」。かわいらしいメロディ、いかにも自家製のポップ感覚が光る逸品です。もうちょっとアレンジに凝ったらシングルとしても良かったのにと思いますが、このスカスカ感もまさに80年代の空気。エレクトロ・ポップの典型ですが、チープなバックにはこんな愛らしく素晴らしいメロディのある曲がたくさんあることを忘れちゃいかんですね。