BIG COUNTRY / Lost Patrol

Crossing

Crossing

先日ビッグ・カントリーの中心人物であったスチュワート・アダムソンが亡くなりました。追悼の意をこめて今回取り上げたいと思います。本当は生きているうちにしたかった・・・。

日本では「インナ・ビッグ・カントリー」の一発屋のように思われてますが、80年代を通じ、英国では安定した人気を保っていました。特に1st「ザ・クロッシング」は全英3位、なんと80週もチャート・インしています。続く2nd「スティールタウン」は全英1位を獲得、86年の3rd「ザ・シアー」、88年4th「ピース・イン・アワー・タイム」、90年ベスト盤「スルー・ア・ビッグ・カントリー」と5作続けて全英チャートではトップ10に送りこんだ常連でした。日本でも根強いファンは多く、私がネットを始めた頃からのおつきあいのSMITHSさんのサイト「WONDERLAND」には熱狂的なファンが集まっています。その後もファンの間では傑作の名が高い93年の「バッファロー・スキナーズ」を発表したりと、駄作を作らないバンドでもありました。

さはさりながら、どうしても「インナ・ビッグ・カントリー」のイメージが強いのですが、実は「インナ・ビッグ・カントリー」は全英チャートでは17位止まりでデビュー曲「フィールズ・オブ・ファイア」が10位、3枚目のシングル「チャンス」が9位を記録しています。で、今回はこれらのヒット曲を一切無視して(笑)1stから「ロスト・パトロール」という曲をご紹介します。彼らの特徴といえばなんといってもあのバグパイプ調ギターですが、これがもっとも効果的に使われているのがこの曲だと思います。哀愁のあるバグパイプ調の音色はやはりマイナー調な曲によく似合います。「隠れた名曲」にふさわしい一曲です。