GAZEBO / Masterpiece

motogakusei2004-11-07


「アイ・ライク・ショパン」はカバーで「雨音はショパンの調べ」とタイトルがついたように、日本の梅雨の時期にぴったりな曲でしたが、ヨーロッパでは秋の曲としてのイメージが強かったそうです。確かにこの曲が収録されたアルバム「幻想のガゼボ」の全体の雰囲気もいかにもヨーロッパの哀愁をたたえたメロディーとピアノの調べが印象的でした。

この1stアルバムは日本でもよく売れたのですが、8曲入りと少なかったのが物足りなかったものです。しかし名曲はめじろ押しで、シングルにもなった「ルナティック」や「ラヴ・イン・ユア・アイズ」の心地よさはたまりません。ということで、このアルバムからの隠れた名曲「マスターピース」を紹介します。この曲はガゼボの低音ヴォーカルから始まるという珍しいものですが、それだけにサビが印象的。典型的なガゼボ節が堪能できる傑作。

この後ガゼボはセカンド「テレフォン・ママ」(乞CD化!これも傑作)を出した後、兵役のために一時音楽活動を停止しておりました。その後はソロで復活、タイクーンというユニットもやっていました。しかし当時のような艶っぽいヨーロピアン・テイストはなくなりました。

イタリア出身にしては珍しい王道ポップ系だったガゼボ、いまだに根強い知名度があるのはやはり日本人好みなんでしょうね。「あの人は今」とネタにされるには非常に惜しい人です。ところでこの人、影響を受けたアーティストにポリスをあげていたというのが未だに疑問です。