THEY MIGHT BE GIANTS / Ram On

Listen What Man Said: Tribute Music Mccartney

Listen What Man Said: Tribute Music Mccartney

昨年リリースされたポール・マッカートニーのトリビュート盤「リッスン・トゥ・ホワット・ザ・マン・セッド」は最高でした。オウズリー、ティム&ニール・フィン、ロビン・ヒッチコックマシュー・スウィートなど、ラインナップも実に魅力的でした。どの曲も味があって良かったのですが、アレンジが一番新鮮だったのがゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツによるインスト「ラム・オン」のカバー。ダブっぽくアレンジしつつ、この曲の持つどこか神秘的なものをうまく料理していました。

ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツはニューヨーク出身の2人組。ビートルズ直系ながらアメリカっぽいパワーポップではなく、XTCや10ccのようなイギリス系のパワーポップぽさがあるところが彼らの個性。80年代後半から知る人ぞ知る存在だった彼らが一躍メジャーとなったのが2001年にアメリカの人気番組「マルコム・イン・ザ・ミドル」のタイトル曲「ボス・オブ・ミー」がなんとなんとグラミー賞TVテーマ賞を受賞したのがきっかけ。

彼らのアルバム「リンカーン」「フラッド」もおすすめですが、とりあえずはこのポールのトリビュートの方が楽しめます。ポール・ファンはぜひ楽しんでください。