MICK KARN & MIDGE URE / After A Fashion

motogakusei2004-10-08


ジャパンを去ったミック・カーンがなぜか突如ウルトラヴォックスのミッジ・ユーロと組んで発表したシングル。85年頃、オムニバス盤で初めて聴いて、「こりゃかっこいい!」と思って12インチを探しまくった懐かしい思い出の1枚でもあります。ヒットはあまりしませんでしたが。

曲はもろに二人の世界。ミッジ流のエレクトリック・サウンドにあのミックのウネウネベースがのた打ち回る傑作。ミッジのヴォーカルもロックしており、スタイリッシュなホワイト・ファンクとしても十分にかっこいい曲。ホワイト・ファンクといえばジャパンもデビュー当時(特に1st)はそういう音楽を志向していたことを思うと、ほんとはこういうのがミックの好みだったのではないかと今にして思います。

それにしてもなんで売れなかったのか不思議。ジャパンは82年に人気全盛期に解散、ウルトラヴォックスはヒット連発中といった中でのコラボレーションなのに不思議です。トーマス・ドルビーと坂本龍一の「フィールドワーク」やデヴィッド・シルヴィアン坂本龍一(この頃の教授は活動もアグレッシヴだねぇ)の「バンブー・ハウス」も売れたのに。

現在はこの曲、ミッジのベスト盤で入手できますが、80年代後半から90年代までは12インチしか聴く方法がなく、結構探すのに苦労した1枚でもあります。