JAPAN / Unconventional

Adolescent Sex

Adolescent Sex

オリジナルのタイトルは「奇しい絆」だったと思うこの曲。ジャパンの1stの中でも唯一踊れる曲でもあります。デヴィッドを始め、ほとんど初期2作はなかったことになってますが、私は結構好きなんです。もっとも確かにサード「クワイエット・ライフ」以降とは別のバンドと見た方がよいのは確かですが。

さてこの曲は個人的に思い出があり、それが実はこの1st再評価へとつながったきっかけでもあります。元々私は今は亡き「ミュージック・ライフ」誌に影響されてジャパンを聴き始めたのですが、買った順番が悪く、最初は「Tin Drum」で、次にこの1st。いやぁ混乱しましたねぇ。「何じゃ、このバンドは」と。

第二次ブリティッシュ・インベイジョンの波をもろに受けていた私としては未知の世界だったわけです。
その後、通常のパターンに違わず、私も「クワイエット・ライフ」以降のジャパンしかまともに聞いてなかったのですが、あるとき会社の同期会か何かで、二次会でディスコ(クラブじゃないよ)に行ったのです。私はディスコ初体験(にして最後の経験)。当時はユーロビートやハウスを毛嫌い(というかバカにしてました)してたので、ディスコに行ったときも「何だかな」と醒めまくってました。
ところがそんなときフロアに鳴り響いたこの曲・・・。「かっこよかった」。初期のジャパンは特にブラック系の影響が強く、それが未消化なところに好き嫌いがはっきりするポイントだったりするわけですが、この曲に関してはそれがよい方に出ているように感じられます。
もっとも初期擁護派の私としても「サバーバン・ラヴ」や「テレヴィジョン」といった曲や、セカンドの大半の曲はキツイ。

というわけで、ジャパンを聴いてみたい、という方にはいまだにどれから薦めたものやらわからないのが現状です。いやはや、良さを伝えるのが難しいタイプのアーティストです。