NENA/Hangin' On You

99 Luftballons

99 Luftballons

実はリアルタイムでネーナの「99はロックバルーン」を聞き逃している私。気がつけば、「ネーナ」といえば「わき毛」というイメージだけがあって、実際のところネーナはこの後日本でもアメリカでもまともなヒットはない。「99〜」はいかにも80年代らしいポップ・ナンバーではありますが、名曲というほどではないと思っていた私が、彼女らのアルバムを聴いて、その才能を思い知らされました。
当時アルバムは2種類あって、ドイツ盤と英語で歌ったアメリカ編集盤「ファースト・アメリカ」というのがあったはず。私が聴いたのは後者でしたが、収録曲はほとんど同じ。「?」は「レッテ・ミッヒ」などはシングルヒットしましたが、「99」よりもいい曲。
その中でも「これはいい曲だ…」と思ったのが今回紹介する「ハンギン・オン・ユー」。彼女らには珍しいロッカ・バラードで、メロディ、アレンジ含め、これがいいのですよ。
彼女らの場合、とにかくネーナのヘタウマ・ヴォーカルが目立ちますが、他のメンバー(名前は知らん)の作曲力と素人っぽいがとにかくポップを心がけたアレンジは、十分に「個性」と呼べるもの。80'sのオムニバス・アルバムにしか登場しない彼女らではありますが、いまだにアマゾンなどでもオリジナル・アルバムが買えるところをみると、まだまだ人気もあるのでしょう。アイドルといっても侮れないのが80'sの奥深さですね。