BILLY BRAGG / The Internationale
- アーティスト: Billy Bragg
- 出版社/メーカー: Elektra / Wea
- 発売日: 1990/06/12
- メディア: CD
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デビュー以来、労働党支持を前面に打ち出した筋金入りのミュージシャン。単に左翼系というよりは労働者の視点を大事にしたシンガーソングライターで、エレキ一本でライヴをして回ったことが彼の初期のスタイル。サッチャー政権下の不景気の当時のイギリスで徐々に人気を集めていき、ハウスマーティンズとともに彼の所属するゴー・ディスクというレコード会社を支えてきた人でもあります。最近はバンド形態を取るようになりましたが、いまだに歌もうまくないし(笑)、政治熱も相変わらず。
この人の良さはしかしそういった不器用さや無骨さ、男っぽさを感じさせるところで、一時期彼の作品を聴きまくってたものです。ソングライターとしても優秀な人なので、機会があればぜひ。絶対にイギリスでしか出ないタイプのアーティストです。
で、なんでまたビリーの曲でもこのインパクトのある政治的な曲を選んだかといえば、サッカーのワールドカップの熱狂具合を見ていてふとこの曲を思い出したから。盛り上がるのはいいけれど、ナショナリズムというのがいかに利用されやすい代物かももう一度考える必要があるのではないかと。ただ騒ぎに便乗するだけでもそれはいつのまにか恐ろしい事態を引き起こす可能性があることをちっとは考えた方が良いと思うぞ。なんなんだろ、この苛立ちみたいな気持ちは(複雑)。